なぜ「体育科」ではなく「スポーツ科学科」なのですか?

 スポーツ科学科がめざすものは、単に競技力の向上だけではありません。そして、学ぶのは「体育」だけではありません。スポーツは一生楽しむものです。現在急速に進行している高齢化のなかで、人々の健康への関心はますます高くなっています。そのような新しい時代に求められるのは、単なる運動競技の指導者だけではなく、スポーツを科学的にとらえ、一人ひとりがスポーツを通して生涯にわたって健康に生きていくためのアドバイスができる、いわば「スポーツアドバイザー」、あるいは「スポーツカウンセラー」です。
まさに、21世紀に求められる新しいタイプの体育指導者として、基礎的な知識と技能を備えた人材を育成するために、「体育理論」や「スポーツ科学」などの専門科目を開設した学科がスポーツ科学科なのです。
さらに、将来の高齢社会において、福祉や健康増進に寄与できる人材の育成も視野に入れて、福祉関係の科目も開設するとともに、「救命講習会」を開講して、救急処置法や心肺蘇生法を学び、地域に貢献できる人材育成にも努めています。
このように、本校のスポーツ科学科は、従来の「体育科」にはない新しいコンセプトを持った学科としてスタートし、順調に発展しています。